2014年2月、関東甲信地方に2週にわたって週末に豪雪となり、多くの地域で大きな被害が出ました。

建物が雪の重みで倒壊したり、屋根が落ちたり、カーポートが倒壊するなどの被害が確認されています。

このような豪雪の建物被害の中で、カーポートの倒壊は火災保険が使えるのでしょうか。

2014年2月の大雪(豪雪)被害

日本気象協会では、当時の状況をこのように伝えています。

関東甲信は内陸部を中心に記録的な大雪になっている。山梨県内ではたった1日で約1メートル積雪が増え、甲府や河口湖では観測開始以来の最も積雪が多くなっている。そのほか、秩父や前橋、熊谷、長野県の飯田や軽井沢などでも、観測史上1位の積雪。今朝は、沿岸部で雨に変わってきているが、内陸部ではあと数時間は大雪に警戒が必要だ。

山梨県内はたった1日で約1m積雪が増え、午前7時には甲府で110cm、河口湖で138cmと観測開始以来の1位を更新している。そのほか、秩父で96cm、軽井沢で80cm、飯田で72cm、前橋で71cm、熊谷で62cmと、いずれも観測開始以来最多となっています。

被害状況

このときの大雪(豪雪)は広い範囲で大きな被害をもたらしました。

2月13日に発生した低気圧が、16日にかけて発達しながら本州の南岸を北東へ進んだ。その後、低気圧はさらに発達しながら三陸沖から北海道の東海上に進み、19日にかけて千島近海でほとんど停滞した。

この低気圧の影響で、西日本から北日本にかけての太平洋側を中心に広い範囲で雪が降り、特に14日夜から15日にかけてを中心に、関東甲信及び東北地方で記録的な大雪となったところがあった。また、15日から19日にかけて、北日本を中心に大雪や暴風雪となった。 14日から19日までの最深積雪は、山梨県甲府市甲府で114cm、群馬県前橋市前橋で73cm、埼玉県熊谷市熊谷で62cmとなるなど、統計期間が10年以上の観測地点のうち、北日本と関東甲信地方の18地点で観測史上1位を更新した。風については、北海道えりも町えりも岬で32.9m/s、東京都三宅村三宅島で28.5m/sの最大風速を観測するなど、各地で暴風を観測した。

この大雪と暴風雪により、岩手県、秋田県、群馬県、埼玉県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡、宮崎県で死者24名となったほか、近畿地方から北海道の広い範囲で住家損壊等が発生し た。また、停電、水道被害、電話の不通、農作物の被害、道路の通行不能、鉄道の運休、航空機の欠航等の交通障害が発生した。特に関東甲信地方を中心に、道路への積雪や雪崩等による車両の立ち往生や、交通の途絶による集落の孤立が、複数の都県にわたって発生した(被 害状況は、平成26年2月21日11時現在の内閣府の情報による)。

引用元:気象庁ホームページ「発達した低気圧による大雪・暴風雪 平成26年(2014年)2月14日~2月19日(速報)」より

大雪の建物被害は火災保険が使える

2014年2月の大雪(豪雪)では、たくさんの建物が積もった雪の重みで被害に遭ってしまいました。

  • 屋根の破損
  • 住居の倒壊
  • カーポートの倒壊

これらの建物被害には「雪災」として火災保険を使うことができます。

火災保険「雪災」の補償内容とは

積もった雪が原因で住宅建物の屋根が落ちたり、積もった雪が壁を突き破って室内に侵入したり、またその結果、家財が破損するなどの被害を受けた場合、それらの損害は火災保険による「雪災」の補償の対象となります。

火災保険の補償内容には、「風災・ひょう災・雪災」という項目があり、これがセットになっている契約であれば補償の対象となります。

契約内容によっては、この「風災・ひょう災・雪災」がセットされていない場合もありますので、まずは保険証券を見て、契約している火災保険の補償内容を確認してみましょう。

免責金額に注意

火災保険の「風災・ひょう災・雪災」補償には免責金額が設定されている場合があります。

例えば「免責金額5万円」として契約をしていると、大雪で30万円の損害額が認められても、免責金額の5万円を差し引いた25万円が保険金として受け取ることができる金額になります。

言わば”5万円の自腹”と言うことです。

ですから、損害金額が5万円に満たない場合には保険金の受取ができませんので、このあたりを注意して火災保険を契約するようにしましょう。

カーポートの倒壊と火災保険

2014年2月の大雪では、住宅に備え付けられているカーポートの倒壊被害が多く報告されました。

カーポートの倒壊は火災保険が使える

火災保険では建物の付帯設備も補償の対象となっていますので、カーポートも火災保険の補償の対象となります(門や塀、垣や物置などが建物の付属設備も補償の対象に含まれますので、被害があった場合には保険金請求ができます)。

また、カーポートの倒壊でマイカーが被害を受けた場合には、マイカーの損害は火災保険の対象にはなりません。

しかし、自動車保険(車両保険)に加入していれば、火災保険ではなく自動車保険(車両保険)から保険金が支払われますので、一緒に自動車保険の補償内容も確認しておくといいでしょう。

火災保険、自動車保険の補償確認・見直しは今のうちに

大雪の被害が出てから、「そう言えば火災保険や自動車保険は使えるのか?」と動き始めても遅いのは誰の目にも明らかです。

冬が始まる前に、本格的な大雪のシーズンが始まる前に加入している火災保険や自動車保険の補償の見直しをしておきましょう。

火災保険の補償の確認・見直しをするときに重要なポイントは3つです。

  1. 住んでいる地域・環境・生活スタイルに合ったプランを選ぶ
  2. 最低でも3つ以上の保険会社で見積もりを比較する
  3. 割引などを適切に利用する

一戸建てかマンションかでも補償内容(水災が必要かどうかなど)は異なります。

河川や海の近くか、台風や雪の被害が多い地域かなどをしっかりと考慮して補償を組み立てましょう。

そして、同じような補償内容でも、保険会社ごとに保険料に差が出てきますので、無料で一括見積もりができるサイトなどで、最低3社以上で見積もりを取って比較検討をしましょう。

建物の年数、構造などによって利用できる割引もありますので(火災、地震)、見積もりの際には建築確認申請書などを事前に準備しておくと、さらに正確な見積もりを出すことができます。

 火災保険一括見積もり依頼サイト

自動車保険については、特に以下のポイントをおさえて補償内容の見直しをしましょう。

  • 車両保険の有無
  • 最低でも3社以上の保険会社で見積もりをする

カーポートが倒壊して、マイカーに被害が出たとき、車両保険に加入していないと保険金を受け取ることができません。

車両保険に加入しているかどうか、加入するとしたらいくらかかるのかを確認しておきましょう。

そして、火災保険と同じように最低でも3社以上の保険会社で見積もりを取って、じっくりと比較検討することが必要です。

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次の冬の大雪に備えて、火災保険と自動車保険の補償の確認は必ず、今のうちにしておきましょう。